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より豊かで教養深くなったオーストラリア人、しかし環境が犠牲に

キャンベラ26日-オーストラリア統計局が発表した最新のデータによると、約20年間好況が続く国内経済の影響で、国民はより豊かになり、教養レベルも上昇し、さらに平均寿命も延びたという。

2005年に生まれた男性の予測平均寿命は10年前から4年長い78歳、女性の平均寿命は3歳延びて83歳となった。約60%の国民が高等教育を受けており、失業率は1996年の8.2%からほぼ半分で、この30年間最低の4.9%となっている。平均国民1人当たりの資産額は237,000ドル。

しかし、この肯定的な数値と引き換えに環境問題は悪化している。国内の約3分の1の魚類が乱獲されており、絶滅の危機に面する鳥や動物の数は増加を続け、年間30万へクター以上の土地が開拓されているという。

Australian Conservation Foundation(オーストラリア保全基金)の持続可能性プログラムマネージャーMonica Richter(モニカ・リッチャー)氏は、「国民は信じられないほど豊かになっていますが、屋外で心配することなく日光を浴び水を飲めるようでなければ本当に豊かな生活とはいえません。子供や孫の世代の犠牲の上に現在の豊かさは成り立っているのです」と環境問題への懸念を訴えた。

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