一般

QLD日本人高校生水死事故 引率教諭に罰金

【QLD26日】   2019年、QLD州ガリ(旧フレーザー島)で日本人男子生徒2人が水死した。事件から5年近くたって、日本から引率した教師に有罪判決が言い渡された。

2019年3月、ガリのマッケンジー湖で神奈川大付属高校の男子生徒2人(16)が水死した。同校の教師2人と生徒15人は、エコツアーの交換プログラムの一環として同島を訪れていた。深さ6メートルほどのマッケンジー湖には「遊泳に適さない」との標識が立てられていたが、生徒らは監督なしで水に入ることが許可された。2人の行方がわからなくなり、翌朝警察のダイバーによって遺体で発見された。

職場保健・安全局は2021年、引率教諭の湊谷真理被告(61)を起訴した。

ハービー・ベイの裁判所で26日、学生の監督を怠り死や重傷の危険を負わせたとして、湊谷被告に有罪判決が言い渡された。亡くなった生徒の家族らも裁判に立ち会った。

湊谷被告は、家族らに正式に謝罪する機会を持ちたかったとして、「男子生徒らが不明とわかった瞬間から心臓が破裂しそうでした」「事故を避けられたと、眠れない夜が何日もありました」「生徒たちを監督すべきだったのに、岸で彼らの持ち物を見張っていました」「2人が両親から引き離された事実は耐えられません」「2人の家族とここにいる皆さんに、深い後悔の思いを伝えたいです」と話した。湊谷被告は30年のベテラン教師で犯罪歴もない。

マイケル・トンプソン弁護人は、「マッケンジー湖で水難事故はなく、被告は水泳のリスクをしっかり認識していなかった」「フェンスもなく、湖は市民に解放されている。ライフガードや緊急サービスも待機していない」「事件当時、湖が急に深くなる場所があると誰も知らされていなかった」「教師でなく、催行ツアー会社がリスクアセスメントをするべきだ」と訴えた。

トリニティ・マクガービー裁判官は、「生徒たちが泳ぐのを止められたのに、しなかった。監督できたのに、しなかった。浅瀬に留まるよう言えたのに、言わなかった。彼らの両親はあなたを信頼して外国でのアドベンチャーに行かせたのに、その信頼を裏切った」と述べ、罰金5万5,000ドルに加え、裁判費用1,500ドル超の支払いを命じた。

ソース: abc.net.au – Shinri Minatoya pleads guilty over 2019 drownings of Japanese students on K’gari

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら